6月5日(土)に、なごエコイベント「地域とエコについて体験する会」を開催しました。
内容は、古紙回収工場の見学と環境や健康に配慮した商品の試食や試飲。
中区三の丸にある創業105年の株式会社エス・エヌ・テーと西区幅下のエコライフショップ「マジックマーマ」にて行いました。
今回の参加者は、9歳から50代の男女10人です。
古紙分別の基本は、種類ごとに分ける
株式会社エス・エヌ・テーで古紙回収工場を見学しました。
新聞やチラシ、段ボール、オフィスからのシュレッダー古紙など種類別に集められ、圧縮して高く積まれた紙資源を前に説明してくれるのは、取締役の篠田朋香さん。
エス・エヌ・テーさんでは、主に新聞社の印刷工場を中心に、新聞印刷やチラシ印刷で出る「刷損」という産業古紙を引き取り、自社で圧縮し、製紙メーカーに納入しています。
一般家庭を対象とする地域回収で集める資源は全体の30%程度です。
雑がみは、分ければ資源、混ぜればごみ
現在、一般に可燃ごみとして捨てられている紙類のうち、約3割が「雑がみ」です。
「雑がみ」とは一言で言うと、新聞(折込チラシ含む)・雑誌・段ボール・紙パック・紙製容器包装以外の資源化可能な紙類のこと。
普段、何気なく可燃ごみに捨ててしまっているメモ用紙や封筒、トイレットペーパーの芯などは、リサイクルすれば資源にすることができます。雑がみ一つひとつは小さなものですが、種類や廃棄する頻度が多いため分別を徹底することでかなりの回収量を集めることができるそう。
知ることが身近な生活を考えるきっかけに
古紙回収工場見学の後は、エコライフショップ「マジックマーマ」に移動し、代表の篠田峰男さんから紙資源リサイクルと家庭内の古紙分別について聞きました。
皆さんは、自分が地域やスーパーなどの回収に出している新聞や段ボール、紙パックなどが何に生まれ変わるか知っていますか?
古紙リサイクルで生まれ変わる製品に使われる古紙は種類ごとに異なります。例えば、漫画や雑誌類は段ボール箱や紙箱などに、紙パックやコピー用紙はちり紙やトイレットペーパーになることが多いそうです。
「リサイクルは重要だが、1トンの古紙をリサイクルするのに、約100トンの水と薬剤が必要。これからは『リデュース(ごみ発生抑制)』、無駄なものは買わないよう買い物をするときに吟味することが大切。今日の見学が、身近な生活を考えるきっかけになれば」と篠田さん。
質問タイムには、「封筒にフィルムがついているものはどのように古紙回収に出したらいいのか」「リング付きノートのリングは外した方がいいのか」「書類についているホッチキスは」といった家庭や職場での古紙分別について質問が多く出ました。篠田さんは「できれば分別してもらえるとありがたいが、やりだしたらきりがなく、嫌になってしまうこともある。継続が重要なので、無理せずできる範囲で続けてもらえれば」と呼び掛けていました。
参加者の皆さんは、紙パックのフェアトレードコーヒーと国内産天草を使用した寒天をお土産に持ち帰りました。
参加者の声
・古紙のリサイクルは何となくイメージしていたが、工程が知れてよかった(中学生男子)。
・古紙回収工場はなかなか見ることができないので、実際に現場を見ることができてよかった(50代女性)。
・分別が手作業だと知って、できるだけ分別しようと思った(50代女性)。
協力
▼株式会社エス・エヌ・テー
住所/名古屋市中区三の丸1-10-28
TEL/052-231-5507
営業時間/8:30~17:00
定休日/日曜日
※古紙引取の問い合わせ、持ち込みは、平日8:30~17:00
▼マジックマーマ
住所/名古屋市西区幅下1-6-2
TEL/052-564-9777
営業時間/11:00~17:00
定休日/土・日・祝日 ※第3土曜日は営業
次回のなごエコイベント
●フェアトレードを知って美味しい持続社会を作ろう!
講 師/フェアトレードショップmeets・中島康滋さん、ファーマーズパッション・代表 池島英総さん
日 時/7月10日(土) 10:30~13:00
会 場/JICA中部なごや地球ひろば セミナー室&カフェクロスロード(名古屋市中村区平池町4-60-7)
定 員/30人(先着順)
参加費/1人 4,000円(「ネパールの森を丸ごと味わうランチ」付き)
主 催/Nagoya Eco Club
協 力/meets、ファーマーズパッション
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