7月10日(土)に、なごエコイベント、「持続可能な未来を支える買い物って? フェアトレードを知って美味しい持続社会を作ろう!」が開催されました。
会場は、あおなみ線「ささしまライブ」駅からすぐのJICA中部なごや地球ひろばのセミナー室とカフェクロスロード。
今回は、SDGsの12番の「つくる責任 つかう責任」にあたるフェアトレードについて、20代から70代の男女22人が参加しました。
司会進行を務め、フェアトレードについて語ってくれたのは、JICA中部なごや地球ひろば内でフェアトレードショップmeetsを運営する株式会社サスティナブル・ストーリーの中島康滋さん。
ゲストスピーカーは、ネパールでコーヒーをはじめ、シナモンやジンジャー、バナナ、レモングラスなどのスパイスやハーブをオーガニックで育て、それらを商品化し、フェアトレードで輸入販売しているファーマーズパッションの池島英総さん。
お二人のトークには持続可能な未来へのヒントがたくさん詰まっていました。
フェアトレードがなぜ必要なのか?
まずは、中島康滋さんに「フェアトレード」について講義していただきました。
フェアトレードとは、持続可能な視点から、人と社会と地球のことを意識し、買い物で、社会の未来を作る消費活動のことです。
「早く、安く、大量に商品を流通させるといった消費社会が進み、化学肥料や農薬を大量に使用し、生産コストを削減するため安い労働力で買い叩くなど、生産者や弱い立場の人にしわ寄せがいく劣悪な環境となっています。
そういった悪循環を考え直し、環境に負荷をかけない、途上国や経済的に立場の弱い人たちも持続可能な仕事を続けられるよう公正な取引であるフェアトレードを推進する動きが高まっているのです」と中島さんは語ってくれました。
自然豊かなネパールの森で持続可能な社会を作る
日本の会社を辞め、仕事を探そうと訪れたネパールで、コーヒーの生産農家がいることを知り、もっと美味しいコーヒーが作れるのでは?と現地の人たちとコーヒー豆づくりを始めた池島英総さん。正当な賃金がもらえず、学校にも行けない子どもたちが労働力とされているなど、日本と異なる劣悪な環境に驚いたそうです。このままじゃいけないと、生産者を守り、産業を育てようと、ファーマーズパッションを立ち上げたのだとか。
「目の前で生活もままならない人たちがいたら、その人たちにもっと働けとは言えないはず。その現状を知らないことが一番の問題だと思いました。少しでも作り手の環境に思いを馳せれることができるよう、フェアトレード商品を通して、伝えていけたら」と語ってくれました。
オーガニックで育てたスパイスを使ったランチやコーヒー、クラフトコーラを味わう
「日本でいうネパールカレーは、「サブジ」と呼ばれ、ひよこ豆のスパイス煮は、『チャナ マサラ』と呼ばれています。カレーやスパイスといった言葉も輸入される中で、欧米の言葉に変換され、日本に入ってきます。そのことからも、近いはずの国がいかに遠くになってしまっているかがわかります。池島さんが「生産者との距離感」という言葉で伝えてくれますが、直接取引すれば、ネパールの人々や文化をもっと知ることができます。まずは知ることが第一歩だと池島さんは語ります。
ヘルシーな野菜たっぷりの煮込みは、参加者にも大好評でした。
また、池島さん自らその場で作ってくれたクラフトコーラは、天然ハーブとジュナールというネパール産のオレンジが入った美容にも良いヘルシードリンク。
手作りのコーラに感嘆の声を上げる参加者たち。まさに「フェアトレードを知って美味しい持続社会を作ろう!」の1日となりました。
協力
▼フェアトレードショップmeets
場所/名古屋市中村区平池町4-60-7 JICA中部なごや地球ひろば1F
営業時間/火〜土曜日 11-17:00
定休日/日・月曜日 ※臨時休業7/22(木)、7/29(木)
公式ホームページ
https://8meets.jp/
▼ファーマーズパッション
場所/愛知県豊川市東豊町5-22
TEL/0533-65-8653
公式ホームページ
http://farmers-passion.com/
▼主催 Nagoya Eco Club(ナゴヤエコクラブ/通称:なごエコ)
https://nagoeco.jp/